久住有生

久住 有生(くすみ なおき)


 1972年、兵庫県淡路島生まれ

祖父の代から続く左官の家に生まれ、3歳で初めて鏝(こて)を握る。高校3年生の夏に、「世界を観てこい」という父の勧めで渡欧スペインにて、アントニ・ガウディの建築を目の当たりにし、その存在感に圧倒され開眼、左官職人を目指す。 日本に戻り、左官技術を学ぶべく18歳からさまざまな親方の許で、本格的な修行を始める。

「久住有生左官」を設立


1995年、23歳の時に独立

重要文化財などの歴史的価値の高い建築物の修復ができる左官職人として、国内にとどまらず、海外からの評価も高く、オファーも多い。伝統建築物の修復・復元作業だけではなく、商業施設や教育関連施設、個人邸の内装や外装も多数手掛ける。 

作品


現場では企画段階から参加することが多く、デザイン提案なども積極的に行っており、伝統的な左官技術とオリジナリティ溢れるアイデアが、国内外での大きな評価につながっている。 その土地の暮らしや自然を意識しながら、土や材料を選び、ときには地元の暮らしの調査をしてから作品に取り掛かるなど、それぞれの風土も大切にしている。 

個展/ 展覧会


建築においての左官作品の他にも、国内外の展覧会で大型の彫刻作品等を数多く発表。個展では建築の壁等では表現することが出来ない額装ならではの表現にも取り組む

講演会/ ワークショップ


通常の仕事の他にも、日本の左官技術を広く伝えるべく、

ワークショップや講演会を積極的に国内外で開催している。